「空間演出の映像を作りたいけど、何から始めればいいか分からない」——飲食店、ホテル、商業施設で空間に映像を取り入れたいと思っても、通常の映像制作とは進め方がまったく違うため、最初の一歩でつまずくケースが多いのです。
この記事では、空間演出の映像制作を外部に依頼する際に事前に知っておくべきことと、企画から納品までの全工程を解説します。
そもそも「空間演出の映像制作」とは何か
テレビCMやYouTube動画のように「画面の中で完結する映像」とは根本的に異なります。空間演出の映像は、壁面・天井・テーブル・床といった現実の空間に投影される映像です。
プロジェクションマッピング、デジタルサイネージ、LEDウォールなど技術は多岐にわたりますが、共通するのは「映像と空間を一体で設計する」という点。映像だけを単体で制作しても、空間のどこに・どんな機材で・どんな光環境の中で投影するかを踏まえなければ、現場で問題が起きます。
依頼前に整理しておくべき5つの情報
制作会社に相談する前に、以下を整理しておくとスムーズです。完璧でなくても構いません。
① 目的と期待する効果
集客を増やしたいのか、SNS拡散を狙いたいのか、客単価を上げたいのか。「かっこいい映像を流したい」ではなく、ビジネス上の目的を言語化することが大切です。
② 設置場所の情報
壁面か、テーブルか、天井か、床か。広さ・天井高・照明環境(暗くできるか)。現場の写真があればベストです。
③ 常設 or イベント単発
常設なら耐久性・メンテナンス・映像更新の頻度が重要。イベント単発なら設営・撤去のスケジュールが鍵になります。
④ 予算感
飲食店(小規模)で300万円〜、商業施設(中規模)で600万円〜、屋外イベント(大規模)で1,000万円〜が目安です。予算を伝えることで、制作会社も「その予算でできること」を正直に提案できます。
⑤ スケジュール
空間演出の映像制作は最短でも2〜3ヶ月が目安。年末年始・春の繁忙期に間に合わせるなら、逆算して早めに動く必要があります。
企画から納品までの全工程【7ステップ】
STEP 1:ヒアリング・現地調査
制作会社が現場を訪問し、空間の寸法・照明・壁面素材・電源位置などを確認します。現地調査なしで見積もりを出す会社は要注意です。
STEP 2:企画・コンセプト設計
「どんな体験を作るか」を設計するフェーズ。空間のストーリー、演出の流れ、インタラクティブ要素の有無などを決めます。
STEP 3:3DCG・映像制作
企画に基づいて映像を制作。プロジェクションマッピングの場合、壁面の凹凸や投影角度を考慮した3DCGモデリングが必要になるため、通常の映像制作よりも工程が多くなります。
STEP 4:機材選定・設計
プロジェクターの機種・台数・設置位置、スピーカー、センサー(インタラクティブの場合)などを設計。映像と機材は一体で設計しなければ、現場で齟齬が出ます。
STEP 5:施工・設置
機材の設置、配線、映像の投影調整(マッピング)を行います。この工程を映像制作会社とは別の施工業者に任せると、映像と投影のズレが生じるリスクがあります。
STEP 6:テスト・調整
実際の照明環境で映像を確認し、明るさ・色味・タイミングを最終調整。営業時間中の明るさと閉店後の暗さでは見え方が変わるため、複数の環境でテストします。
STEP 7:納品・運用開始
常設の場合は運用マニュアルの提供、メンテナンス契約、映像の定期更新プランなどが含まれます。
「一社完結」が重要な理由
空間演出の映像制作は映像・機材・施工・運用が密接に連動しています。複数の会社に分割発注すると、映像制作会社が現場の機材スペックを把握していない、施工会社が映像の意図を理解していない、トラブル時に責任の所在が不明——といった問題が起きます。
企画→3DCG→施工→運用を一社で完結できる会社に依頼するのが、もっとも確実な方法です。
MIRASISONEの空間演出・映像制作

MIRASISONEは企画→3DCG映像制作→プロジェクター施工→運用まで、全て一社で完結します。渋谷Whitely(テーブルプロジェクションマッピング)、麻布和ノ音(270度没入空間演出)の導入実績があります。
「空間に映像を取り入れたいが、何から始めればいいか分からない」——そんな最初のご相談から対応しています。

